クラウド・アーキテクチャ・ガイド

クラウド・アーキテクチャを構成する方法をご確認ください。

目次

社内ネットワークの運用に限っても、企業は数多くの課題を抱えています。強力なコンピューティング機能とストレージ機能を低コストで手に入れようとする企業は、重要なデータを実用的に管理するためにクラウド・アーキテクチャを活用しています。

コンピューティングとストレージの機能が成長するにつれ、企業はITニーズを満たすために、リモートのクラウドベース・ソリューションにますます頼るようになっています。このアプローチによって、最適なソリューションを選択する際の柔軟性がさらに拡大します。

データの保存と処理機能は、それぞれの業界で競争にさらされる企業にとって欠かせません。クラウド・アーキテクチャは、特定のエコシステム内で重大な内部リソースにアクセスするための統一型フレームワークを提供し、IT展開に不可欠な要素となりました。

クラウド・アーキテクチャ:ITとは

ITマネージャーや中小企業オーナーは複数の技術を使ったデータ管理、共有、保存のための抽象化環境を構築するにあたり、クラウドへの効果的な取り組みを行っています。

共有のハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク機器を統合することで、企業は場所やタイミングを問わずにデータを安全に活用できる包括的なデータ管理ソリューションを構築しています。

クラウド・アーキテクチャ環境を構築するために、多くのコンポーネントを使用できます。本番環境のパイプラインを作るデータベース、ソフトウェア・アプリケーション、ユーザーレベルのデバイスを使うことが、定めた目標を達成し、成功を収めるうえで不可欠です。

クラウド・アーキテクチャの外観

クラウド・アーキテクチャを設計するには、既存のワークロードを評価し、ネットワーク上のさまざまなポイントをつなぐためのソリューションを構築するのが一般的です。言い換えると、このアプローチはフロント・エンド、バック・エンド、クライアント間でシームレスに通信するためのツールを作り、ユーザーがエコシステム全体を有効に活用できるようにします。

最新のクラウド・アーキテクチャでは、仮想化ソフトウェアを使って抽象化したデータ管理機能を企業に提供します。クラウド・アーキテクチャを活用することで、ユーザーはすべてのネットワーク・コンポーネントを連結し、ソフトウェアの展開を簡素化し、重要な情報を潜在的な攻撃から守ることができます。

クラウドベースのデータ管理ソリューションには、ユーザーレベルのソフトウェア、重要な情報とリソースを保存する機器、ネットワーク・ツールおよび機器など、重要な側面が多数あります。これらの要素を合わせて使うことで、情報を保存、管理、共有するための統合エコシステムを作ることができます。

クラウド・アーキテクチャの種類

適切なコンポーネントを使えば、ITリーダーや中小企業オーナーは具体的なインフラストラクチャ・ニーズを活かしたソリューションを作ることができます。クラウド・アーキテクチャのさまざまな種類を理解することで、中断のないサービス・モデルを効果的に継続する意思決定が可能です。

クラウド・アーキテクチャは、重要なデータを低コストですぐに保存およびアクセスするための強力なクラウドネイティブ・ツールへのアクセスを提供します。パブリック、プライベート、ハイブリッド、マルチクラウド・ソリューションが、最新のアプリケーションとデータ管理機能で企業ビジョンをサポートします。

パブリック・クラウド

企業にとって、クラウド・アーキテクチャ・モデルを維持するために必要なリソースとITスタッフは圧倒的な数になることがほとんどです。この要件は、企業に適切なサポート・インフラストラクチャが欠落し、クライアントへ適切なサービスを提供できなくなってしまう一因となり得ます。

パブリック・クラウドは仮想化サーバー上の共有リソースへのアクセスを提供し、ユーザーがもっと強力な機器にさらに低コストでアクセスできるようにします。パブリック・クラウド・アーキテクチャは、マルチテナント・アクセスを考慮して設計されています。つまり、ユーザーは保護された状態で、それぞれが選んだ方法でリソースを使えます。

プライベート・クラウド

パブリック・クラウドは、低コストかつ迅速なスケーリングが必要な企業にとって多数のメリットがありますが、ネットワーク・アーキテクチャに脆弱性をもたらすことも確かです。

データをオフサイトに移行するというニーズによって、サイバー犯罪者が制限付きデータや個人情報へアクセスするために悪用できる攻撃箇所が生まれます。このような弱点が、増え続ける脅威に追いつけない企業のユーザーを無防備にしてしまいます。

データをもっと細かく制御したいと考える企業には、独自の社内プライベート・クラウド・サービスの構築が選ばれています。クラウド・ストレージとコンピューティングをローカル・ネットワークに制限することで、ITリーダーや中小企業オーナーは潜在的な悪意ある攻撃からの保護レイヤーを追加できます。

重要な情報の紛失、窃取、破棄を防ぐには、このような保護が必要不可欠です。

マルチクラウド

クラウド・ソリューションの展開にもっと柔軟性が必要な企業向けに、さまざまなサービスとエコシステムにまたがって選べる選択肢がたくさんあります。

ITリーダーや中小企業オーナーは複数のサービス・プロバイダとプラットフォームを有効活用して、専用のクラウド・モデルを作り出せます。マルチクラウド・アーキテクチャによって、極めて重大なデータの転送、保存、アクセスがこれまでにないほど簡単になります。

複数のホストにまたがったデジタル・アセットを配信できるクラウド・アーキテクチャによって、ユーザーは強化されたストレージ機能とコンピューティング機能を活用できます。この設定によって、もっと多くのアプリケーション、ソフトウェア、サポート・サービスに従業員がアクセスできるようになります。

マルチクラウド・アーキテクチャでは、企業がデータ管理を簡素化し、スケーラブルなエンタープライズ・ソリューションを作成できます。

ハイブリッド・クラウド

データの管理と保存向けにクラウドベースのアーキテクチャを活用しつつも、引き続き使い続けたい重要な社内アーキテクチャがある場合もあります。

ITリーダーや中小企業オーナーはモートおよびオンプレミスのクラウド・サービスを併用すれば、内部および外部サーバー全体でリソースを組織的に共有する専用の環境を構築できます。

ハイブリッド・クラウド・アーキテクチャは、コストを抑えながら、クラウドベースのサービスと機器に投資をするための、意思決定のすばらしい選択肢です。このアプローチでは、IT担当者や中小企業オーナーがクラウドベースのサービスをニーズに合わせてスケーリングできます。ハイブリッド・クラウド・アーキテクチャは、あらゆる規模の企業にとって実行可能なソリューションです。

ハイブリッド・クラウドは、ユーザーに数々のメリットをもたらします。クラウド・アーキテクチャへの統合アプローチをオーケストレートすることで、ハイブリッド・クラウド・ユーザーはアジャイルで管理しやすいコネクテッド・データ管理方法を作ることがます。このような設定によって、重大なタスクを自動化するための統一型プラットフォームへのアクセスが実現します。

クラウド・コンピューティング・アーキテクチャの利点とは?

クラウド・コンピューティング・アーキテクチャは、企業にとって欠かせないリソースです。これなしでは、必要なコンピューティング・コンポーネントを揃えたり、投資したりできないからです。

ネットワーク・リソースを活用することで、クラウドベースのコンピューティング・プラットフォームはデータの処理と保存のための強力なサーバーサイド機能へのユーザー・アクセスを実現します。クラウドベース・モデルによって、重大なニーズに対応するためにリアルタイムでデプロイできるアプリケーションとインフラストラクチャへの安全なアクセスが確保されます。

クラウドネイティブ・アーキテクチャとは何でしょうか?アプリケーションの開発、デプロイ、サポートのモジュール型アプローチを探しているユーザーにとって、クラウドネイティブ・サービスはワークロードを減らして長期の運用目標を決めるために使用できる手段です。

クラウド・コンピューティング・アーキテクチャでは、企業がクラウドの力を利用して、ニーズに合う、もっと優れたソフトウェア・ソリューションを設計できます。

企業にもたらすメリットは、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャ・モデルごとに異なります。サービスとしてのソフトウェア (SaaS)、サービスとしてのプラットフォーム (PaaS)、サービスとしてのロギング (LaaS) には、クラウドベースのエコシステムのコンピューティングおよびストレージ・ソリューションをデプロイするにあたってユーザーが知っておくべき強みと弱みがあります。

SaaS

従来、ユーザーは自分自身でソフトウェアを見つけ、インストールし、更新する必要があったため、時間とリソースを消費するIT投資が増大していました。SaaSでは、企業がクラウドベースの配信モデルをとおしてアプリケーションをユーザーに直接売り込むことができます。

ユーザーレベルのインストールではなくリモートでサービスを提供することで、企業は更新時のソフトウェアの動作や、ソフトウェアへのアクセス権をもっと細かく制御できます。

このような制御によって、セキュリティが強化され、エンド・ユーザーの選択肢も広がります。動作が素早く、安全かつ最新のアプリケーションへのオンデマンドのアクセスが必要な企業に、クラウド・コンピューティング・モデルは実践的なソリューションを提供します。

PaaS

多くの企業には、成長目標を達成するために必要な社内アーキテクチャが欠けています。そのため、イノベーションのペースが遅れ、新しいクライアントを見つけられないという事態が生じています。PaaSアーキテクチャを活用すれば、重要情報の処理および保存に必要なコンポーネントにアクセスできます。

PaaSシステムを導入すると、強力なコンピューティング、ストレージ、通信機能といった利点がオーバーヘッド・コストなしで手に入ります。PaaSアーキテクチャでは、ユーザーが独自のアプリケーションを設計、構築、保守するための実際のスケールの環境をリモートでデプロイできます。

PaaSクラウド・アーキテクチャはアプリケーション開発の複雑さを取り除くことで、黒字化までの期間を短縮し、ユーザーのアクセシビリティを改善します。

LaaS

IT担当者や中小企業オーナーに重要なメタデータやユーザー・レコードへのアクセスがない場合、エラーおよびセキュリティ問題の追跡が難しくなってしまう可能性があります。

その場合、ユーザーをサポートできず、悪意ある脅威やソフトウェアの欠陥に対して無防備な状態にさらされるかも知れません。LaaSによって、企業はデータ指標をリアルタイムに監視し、パフォーマンスを最適化できます。

ITロギング・サービスはクラウド管理において不可欠な要素です。ロギング・サービスによって、IT担当者や中小企業オーナーが潜在的な脅威を特定し、効率が低下するリスクを抑えながら緩和戦略を講じることができます。

重要なデータの有効性と整合性を確保するためのポリシーと手順を取り入れることは、ユーザーの保護、ネットワーク・セキュリティの強化、継続的な法令遵守のために欠かせません。

企業がクラウド・アーキテクチャを採用するべき理由

従来のコンピューティング・アーキテクチャでは、ITインフラストラクチャへの継続的な投資が必要でした。技術開発のペースが速いため、企業は特定の需要に対応するために適切な機器やサービスに投資し続けなければなりません。

クラウド・アーキテクチャでは、企業が分散型データ管理機能を有効活用して、社内ソリューションへの依存を軽減することができます。そのため、本当に重要なことに集中できるのです。

クラウド・アーキテクチャを最大限に活かしたいと思う企業にとって、重要なデータを管理するための選択肢は多数あります。Seagate Lyve Cloudは、ユーザーのことを考えて構築された最先端のクラウド・ストレージ製品です。Seagate Lyve Cloudを使うとオンデマンドのストレージ機能に安全にアクセスでき、予測可能なわずかなコストでデータ管理が可能です。

クラウド・アーキテクチャは、もっと優れたコンピューティング能力、もっと広いストレージ、合理化されたサポート・サービスを提供します。極めて重大なワークロードをクラウドに移行することで、ビジネス・モデルをスケーリングする際にもっと柔軟な意思決定ができます。Seagate Lyve Cloudでは、どこでもデータを保存でき、いつでも移行できます。

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