SeagateとVeeam Backup and Replicationを使用する方法

Veeamバックアップ技術は、Seagate Lyve Cloudと同期して、拡張性およびセキュリティを向上させ、より手頃な価格を実現します。

目次

Veeam Backup & Replicationとは? 

Veeam Backup & Replicationは、最新のデータ保護とディザスタ・リカバリを実現する一連のツールで、以下を提供します。  

  • 安全で不変のストレージ 
  • 信頼できるクラウド・バックアップ・オプション 
  • データ継続保護  

Veeam Backup & Replicationは、仮想データ、物理データ、およびクラウド・データのイメージレベル・バックアップの作成と、その復元を可能にします。これらすべてを、すべてのワークロードに対して1つのポータブル・ライセンスを使用して、1つのプラットフォームで行うことができます。 

Veeam Backup & Replicationは、データ転送とリソース消費を最適化し、最小限のストレージ・コストで迅速な復元を可能にします。 

Veeam Backup & Replicationの一元化されたコンソールを使用して、バックアップ、復元、およびレプリケーション操作を管理することができます。また、データ保護操作の自動化やスケジュール設定も行うことができます。 

Veeam Backup and Replicationの機能とは? 

Veeam Backup & Replicationは、データのバックアップと復元のためのさまざまな方法を提供します。ここでは、Veeam Backup & Replicationが実行する主な機能を紹介します。 

  • バックアップ.Veeam Backup & Replicationは、仮想データ、物理データ、およびクラウド・データのイメージレベル・バックアップの作成を可能にします。 イメージレベル・バックアップは、さまざまなタイプのリカバリに使用することができます。 例として、即時リカバリ、マシン全体のリカバリ、マシン・ファイルのリカバリなどがあります。 
  • 復元.Veeam Backup & Replicationを使用して、バックアップ・ファイルを元の場所または新しい場所に復元することができます。 さまざまなディザスタ・リカバリのシナリオに対応するために、仮想マシン (VM) リカバリ、ディスク・リカバリ、アイテム・リカバリ、およびセーフ・リカバリなどのリカバリ・タイプが用意されています。 
  • レプリケーション.この技術により、仮想マシンの正確なコピーを作成し、元の仮想マシンと同期させることができます。 仮想マシンのレプリカはいつでも起動できる状態になっているため、レプリケーションでは、目標リカバリ時間を最小限にすることができます。 
  • データ継続保護.この技術は、数秒や数分のデータ損失も許容されない、ミッションクリティカルなVMware仮想マシンを保護するのに役立ちます。 この技術により、目標復旧地点に数秒で到達することができます。 
  • バックアップ・コピー.バックアップを使用して、同じデータの複数のインスタンスを異なる場所に作成することができます。 また、必要なときにバックアップ・コピーからデータを復元することができます。 プライマリ・バックアップは本番データとともに壊れてしまう可能性があるため、データ保護およびリカバリ・プランを成功させるために、バックアップ・コピーが使用されます。 
  • ストレージ・システムのサポート.Veeam Backup & Replicationでは、仮想マシンが存在するストレージ・ボリュームのスナップショットを取得することで、仮想マシンをバックアップすることができます。 そして、これらのスナップショットをバックアップ・データ・ソースとして使用できます。 
  • テープ・デバイスのサポート.Veeam Backup & Replicationはテープ・デバイスをサポートしており、必要に応じてデータをテープにバックアップしたり、テープから復元したりすることができます。 テープは、最も広く使用されているリモート・バックアップ・メディアの1つです。 テープを使用する主な理由として、長期間のアーカイブとコンプライアンスが挙げられます。 
  • リカバリの検証.この技術により、バックアップをテストし、そこからデータを復元できるかどうかを検証することができます。 任意のバックアップ復元ポイントを確認することができます。 スキャン中に、Veeam Backup & Replicationはバックアップ・データをスキャンしてマルウェアがないかどうか確認し、サンドボックス化されたバックアップからVMを起動します。そして、VMに対してテストを実行し、VMをシャットダウンしてから、リカバリ・テストの結果に関するレポートを作成します。 

Veeam Backup & Replicationを使用してバックアップと復元を実行できるもの 

Veeam Backup & Replicationを使用して、以下のオブジェクトを復元することができます。 

  • 仮想マシン.Veeam Backup & Replicationは、仮想マシンのイメージレベルのバックアップを作成します。 仮想マシンは、ファイルの集合としてではなく、オブジェクトとして扱われます。 このバックアップ技術は、通常、目標復旧時間が短いVMに使用されます。 プライマリVMに障害が発生した場合、圧縮・重複排除されたバックアップ・ファイルからVMデータを復元するために、ある程度の時間が必要になります。 
  • クラウドVM.Veeam Backup & Replicationでは、Seagate Lyve CloudなどのクラウドVMのデータ・バックアップとディザスタ・リカバリ・タスクを作成および管理することができます。実行できる操作として、バックアップ・ポリシーの開始と停止、セッション統計の監視、作成されたスナップショットおよびイメージレベル・バックアップの表示、Lyve Cloud仮想マシンの復元、Lyve CloudインスタンスのゲストOSファイルおよびフォルダの復元、およびLyve Cloudインスタンスのボリュームを仮想ディスクとしてエクスポートするなどが挙げられます。 
  • NASファイル共有.Veeam Backup & Replicationを使用すると、さまざまなNASファイル共有を簡単にバックアップおよび復元することができます。 そのためには、ファイル共有、バックアップ・プロキシ、キャッシュ・リポジトリ、ストレージ・リポジトリの各コンポーネントを設定する必要があります。 
  • 物理マシン.物理マシンのバックアップの場合、Veeam Backup & Replicationは、Windows、Linux、またはmacOSオペレーティング・システムで動作するコンピュータにインストールされたバックアップ・エージェントを使用します。 

データをバックアップするためにSeagateとVeeamが連携する方法 

Veeamバックアップ技術には、単独ではデータ制限があります(1ブロックあたり0.5GBのみ)。そのため、大量のデータを保存する場合や企業の運用に応じて拡張する場合は、コストが大幅に増加する可能性があります。Veeamの一連のバックアップおよびレプリケーション技術は、重要なデータのバックアップの複雑さを軽減します。一方、Seagate Lyve Cloudは、ランサムウェア保護、多要素認証、およびオブジェクトの不変性などの強化されたセキュリティ機能とともに、より高い拡張性を低コストで提供します。 

このような特徴を持つSeagateとVeeamを組み合わせることで、企業向けの効率的なディザスタ・リカバリ・ソリューションを提供することができます。Seagateはグローバル・コンプライアンスに従い、国際的なデータ・プライバシー基準に沿ってデータを維持しながら、リカバリとビジネス継続性の実現のためにデータへのアクセスを容易にしています。 

Seagate Lyve CloudとVeeam Backup & Replicationを連携することで、初年度にデータ・ストレージおよびリカバリにかかる総費用を25%~80%削減することができます。 

Veeam Backup & Replicationの使用方法 

Veeamを使用してバックアップする方法 

Veeamを使用して仮想マシンをバックアップするには、まずバックアップ・ジョブを設定する必要があります。バックアップ・ジョブは、いつ、どこで、どのようにVMデータをバックアップするのかを決定します。 1つのジョブで1台以上の仮想マシンを処理することができます。 ジョブは、手動で実行することも、特定の時間に自動的に実行するようスケジュールすることもできます。 

新しいバックアップ・タスクを作成するには、[New Backup Task(新規バックアップ・タスク)] ウィザードを使用します。ジョブの名前と説明を指定し、バックアップする仮想マシンを選択します。 また、バックアップから一部のオブジェクトを除外したり、バックアップVMの順序を選択したり、追加の設定を指定することもできます。 最後に、作業スケジュールを決定します。 

Veeamバックアップを設定する方法 

Veeam Backup & Replicationは、スケジュールに従って自動的にバックアップするように設定することができます。 

設定のバックアップをスケジュールするには、以下のようにします。 

  • 設定のバックアップを保存するバックアップ・リポジトリを選択します。バックアップ・リポジトリに保持する復元ポイントの数を指定します。 
  • 設定のバックアップを作成するスケジュールを指定します。 

Veeamバックアップ・ファイルを新しいリポジトリに移動させる方法 

バックアップ・ファイルを新しいリポジトリに移動するには、手動で新しいリポジトリにコピーします。メタデータ・ファイル(.vbm)、完全なバックアップ・ファイル(.vbk)、および任意の追加ファイル(.vibまたは.vrb)を含める必要があります。 

その後、新しいリポジトリを再スキャンし、バックアップ・タスクを編集して新しいリポジトリをリストします。バックアップ・ジョブに新しいリポジトリがリストされたら、マッピングは完了です。 

Veeamバックアップから復元する方法 

仮想マシン全体を元の場所に復元するには、以下の手順に従います。 

インベントリ・パネルで、[Backups(バックアップ)] > [Disk node(ディスク・ノード)] を選択します。ワークスペースにバックアップ・ジョブをデプロイしてから、バックアップ・ジョブ内の仮想マシンを右クリックし、[Restore Entire Virtual Machine(仮想マシン全体の復元)] を選択して、[Full Restore Virtual Machine(仮想マシンの完全復元)] ウィザードを開始します。 

次に、仮想マシンと復元ポイントを選択します。 

Veeam Backup & Replicationは、VMを以前の時点にロールバックするために必要なデータ・ブロックを取得し、バックアップからそれらのデータ・ブロックのみを復元します。 

セキュア・リカバリが有効な場合、Veeam Backup & Replicationは、ウイルス対策ソフトウェアを使用してマシン・データをスキャンしてから、マシンを本番環境に復元します。 

Veeamバックアップを別のホストに復元する方法 

Veeam Backup & Replicationを別のサーバに移動させる場合、以下の手順に従います。 

  • 実行中のジョブを停止し、スケジュールされているジョブを無効にします。 
  • 変更または作成したレジストリ・キーを保存します。 
  • Veeam Backup & Replication設定データベースをバックアップします。 
  • Veeam Backup & Replicationをターゲット・マシンにインストールします。 
  • 設定データベースをバックアップから復元します。 

Seagate Lyve CloudとVeeam Backup & Replicationを連携することで、大量のデータを効率的に保存、管理、および保護するというメリットが得られます。