Digital Watchdogのスマートな監視システム
Digital WatchdogとSeagateによる監視用ドライブは、高い信頼性と性能を発揮します。
現在、ビデオ監視システムはかつてないほど多くのデータを処理しています。IHSによる最近の報告書によると、ビデオ監視システムで毎日記録されるデータの量は、2019年には2,500ペタバイトを超えると推定されています。
最新の人工知能 (AI) 機能を備えた監視システムは、防犯のために周辺を監視するだけでなく、企業にとって事業上不可欠な情報も提供してくれます。例えば、医療従事者は患者の遠隔モニタリングにIoTセンサーを使用し、血圧の変動などを知らせる警告を受け取ることで、患者の病状が悪化する前にスタッフが処置を実施できるよう対策を行っています。小売店では、滞留時間分析を導入して特定のエリアでのフット・トラフィック(来店客の動向)を評価し、販売計画の向上に役立てています。高解像度カメラと高度な解析技術、AIの導入により、監視システムの作業負荷は増加の一途をたどっています。
センサーやビデオカメラといった数多くのエンドポイントからデータを取得し、そのデータを転送して、大量のデータを必要とする解析アプリケーションに投入するという一連の流れは、現代の監視システムが直面する最大の課題です。その一方で、システム・インテグレータにとってもエンド・ユーザーにとっても、コマ落ちとデータ損失は引き続き一番の懸念事項とされています。こうした問題に対処するためには、より堅牢な監視システムの設計が必要です。
そんなシステム・インテグレータに求められるのは、IT 4.0を実装すること。これは、データ・ワークフローのあらゆる段階で監視用途向けに最適化されたストレージ・ソリューションの構成です。その結果、エンドポイントやエッジ、クラウドからデータがスムーズに流れてくるようになります。御社の監視アプリケーションにIT 4.0構造を導入する方法については、以下の画像をご覧ください。
セキュリティ担当者は、カメラやビデオ管理ソフトウェアからNVRにいたるまで、監視システムがあらゆる面で効果的に機能し、信頼性を保つことができるよう調整する必要があります。お客様に高性能のビデオ・システムをお届けするため、Seagate Technologyはビデオ・ソリューション・プロバイダであるDigital Watchdogとパートナーシップを結びました。Digital Watchdogは、デジタル・レコーダーや監視カメラ、関連する管理ソフトウェアの分野をリードする企業であり、あらゆる規模と用途に対応するHD-over-CoaxおよびHD IPシステム用のビデオ監視ソリューションを総合的に提供しています。
SeagateのSkyHawk™とExos™ドライブをDigital WatchdogのBlackjack®サーバー、Blackjack NASドライブ、VMAX® NVR、およびVMAX DVRとペア化することで、お客様は、技術的な利点を備えた総合的な監視ソリューションを得ることができます。
Digital Watchdogのマーケティング担当役員、マーク・エスペンシード (Mark Espenschied) 氏は「当社のお客様がDigital Watchdog製品に期待するのは、年中無休で、必要なときいつでも鮮明なライブビデオと録画ビデオが手に入ることです。Seagateの製品の信頼性と企業の対応力により、稼働時間とパフォーマンスに対するお客様の期待を上回る成果を上げることができます。」と話します。
Digital Watchdog (DW®) が提供する完結型のIPソリューションは、インストールに関わる個別のニーズに合わせてカスタマイズできます。システム統合の柔軟性を高めるオープン・プラットフォーム型のコンポーネントはDWの監視システムの代名詞であり、これには、全社的に拡張でき、機能が豊富で使いやすいという特徴があります。DW Spectrum® IPVMSを搭載したDW Blackjackサーバーは、WindowsおよびLinuxプラットフォームに対応しているため、お客様にはご希望のオペレーティング・システムをお選びいただけます。
DWのVMAX IP Plus NVRを使用するとインストールを簡略化することができるため、電源を入れてからわずか数分で監視を始めることが可能です。NVRは内蔵システム向けのCCIP™カメラ暗号化および診断機能を搭載しているので、システムを常に安全で最新の状態に保つことができます。最大16か所のPoEポートを備えたNVRでは、最高80Mb/秒のスループットを実現する最大5メガピクセルのシングルセンサーIPカメラで録画し、それを管理することができます。
SeagateのSkyHawkおよびExosドライブは、セキュリティ用途に適した総合的なストレージ・ソリューションの一部に組み込まれています。SeagateのExos™エンタープライズクラス・ドライブは、ストレージ容量を拡大することで、データ保持や分析からアーカイブまで、バックエンドでの様々なニーズに広く対応します。Exosドライブを搭載したストレージ・システムは、数千台のカメラで録画した数ペタバイト単位のビデオとメタデータを保存できる容量まで簡単に拡張できます。さらに、こうしたドライブには、FIPSやTAAなどの規格に準拠するSeagate Secure™サイバー・セキュリティ機能も盛り込まれています。
第7世代のSeagate SkyHawk™とSkyHawk AIを使用すると、年中無休で録画し、10,000時間分以上のHDビデオを保存することができます。SkyHawk AIは、AI対応のNVRについてはメタデータのストリーム32本に対応し、年間550TBの作業負荷率と150万時間のMTBFでエンタープライズクラスの性能と信頼性を実現します。SkyHawkドライブは、標準的な監視用ドライブの3倍以上の作業負荷を達成できるよう設計されており、その回転振動センサーにより、16ベイ以上のNVRシステムで安定的に高い性能を発揮します。
また、SkyHawkおよびSkyHawk AIドライブは、SkyHawk Health Management (SHM) と呼ばれるソフトウェアを内蔵していることも特徴であり、ドライブの状態を監視して、ドライブの保護、介入、およびオプションのデータ・リカバリ・サービスを提供します。SHMとDW Spectrum® IPVMSとを組み合わせて使用することで、ドライブの健全性を常に確認することができます。さらに、SHMからは、脅威を軽減し、ドライブの性能低下を食い止め、データ損失を防ぐためのアドバイスを受け取ることもできます。製品ライン管理担当役員のMitch Roseは、「SHMは、ドライブの状態に関連する複数のパラメータを分析し、環境がドライブに及ぼす影響を判断する独自のアルゴリズムを使用することで、ドライブの健全性を万全の態勢で監視します。システムの温度や振動といったシステムの稼働状況に関する情報をもとに、SHMは予防策を提案します」と説明します。
信頼性の面で確かな実績を誇るSeagateのドライブは、DWチームにとって魅力的な選択肢でした。
DWのMark Espenschied氏は、「Seagate製品の耐久性と信頼性はこれまでに実証されており、当社はそうした経緯からSkyHawk監視用ドライブとExosドライブを信用するに至りました。いずれのドライブもデータの絶え間ない書き込み、すばやい検索、簡単エクスポートという作業をほぼ同時に実行するという難易度の高いニーズに応えてくれるものと確信しています。SkyHawkの管理インターフェイス [SHM] を使用すると、ドライブの健全性をすばやく総合的に確認することができるため、信頼度が増します」と言います。
優れた性能を発揮する監視システムの条件として、映像の録画、読み出し、再生、配信をすばやく効率的に実行できることが挙げられます。監視システム全体の性能を高め、製品寿命を延ばす技術をお探しのお客様には、SeagateとDWによるソリューションがおすすめです。