スモールビジネス用NAS

仮想化の定義と中小企業にとってのメリット

SynologyとIronWolfを使ってコストを削減する仮想化を実現しましょう。

目次:

SynologyとSeagate IronWolfによる仮想化

物理サーバーに多額の費用がかけられない場合や入手が難しい中小企業にとって、仮想化は現実的な手段と言えます。総所有コスト (TCO) や利益効率に関して不安を感じておられる中小企業のお客様は、Seagate IronWolf 110 SSDでさらにパワーアップしたSynologyのストレージ・ソリューションや仮想化ソリューションに答えを見出すことができるはずです。

仮想化の基礎編

中小企業のデータ・ストレージにおいて、コスト削減と生産性アップを実現するための手段のひとつに仮想化があります。

仮想化とは?
仮想化は、仮想サーバーを作ることで物理サーバーの必要性をなくし、物理サーバーを運営するための時間、費用、エネルギー使用を削減することができるものです。仮想化では、物理マシンの全能力をフル活用して、環境内にいる複数のユーザーにその能力を分散します。

例えるなら、ディーラーが複数のプレイヤーにトランプを配るようなものです。トランプがデータ、ディーラーが中央にある物理サーバー、プレイヤーがリモート・マシンということです。

物理サーバーよりも仮想マシンの方が低コストかつ短期間で導入できるため、サーバーの数を抑えることで作業にかかる時間を短縮し、会社のTCOを最適化することができます。

仮想化の利点

TCOを意識する中小企業の経営者は、利益管理には仮想化が欠かせないことに気づくはずです。

仮想化のメリット:

  • デスクトップ・ユーザは、他のシステムを再起動したり、コンピュータを切り替えたりすることなく、異なるオペレーティング・システム用のアプリケーションを実行できる
  • サーバ管理者は、さまざまなオペレーティング・システムを実行できる
  • 大規模なシステムを小さく分割して、ニーズの異なる複数のユーザやアプリケーションがより効率的にサーバを使えるようにできる
  • 分離することで、仮想マシン内で実行されているプログラムを同じホスト上にある別の仮想マシンで発生したプロセスから守ることができる
  • 性能、統合性、拡張性に配慮したストレージ・ソリューションを実現できる

仮想化されたストレージ

Synologyは、仮想化のためのストレージ・ソリューションを提供しています。Synologyのプラットフォームは以下を提供します。

  • 性能
  • 拡張性
  • 統合性
  • 内蔵のデータ保護機能
  • 仮想化された作業負荷とファイル・サービスを統合する機能

TCB/TCO

Synologyをご利用いただけば、煩わしい保守契約、ライセンス料、サーバーのアップグレードから解放されるため、中小企業のお客様はストレージ・ニーズの最大化に専念することができます。仮想環境でSynologyのシームレスな統合、さまざまなデータ保護機能、製品5年保証といったメリットを活用することができます。

Synologyを導入するだけですぐにTCOの削減を実感できるため、お客様はTCOに配慮した事業運営に集中することができます。

選ぶべきは

HDD? SSD? どちらの方がストレージとして優れた選択肢かという議論はさておき、どちらにも長所があることを知っておくことが大切です。

HDDはSSDよりも価格が手頃でストレージ容量が大きく、SSDはデータの処理やバックアップが速く、動作音が静かなのが特徴です。SSDには可動部がなく、フラッシュ・メモリを使ってデータを保存するため遅延の問題がありません。そのため出入力に関する障害を排除することができます。

SynologyのSSDソリューションを使えば、コスト効率を最優先しつつ、仮想化を最大限に活用することができます。

Synology製品の紹介

SA3400:大企業に適した拡張性の高いストレージ
この12ベイのラックマウントNASは、大量のデータ・ストレージに合わせて拡張できるように設計されています。総合的なデータ保護技術を採用し、大規模なストレージ導入に適した信頼性の高いサーバです。

特徴:

  • ハイブリッド・クラウド・バックアップ
  • 仮想マシン・バックアップのサーバ
  • SASドライブとSATAドライブの両方に柔軟に対応
  • 2つの10GbEポートと4つの1GbEポートでフェイルオーバーやリンク・アグリゲーションに対応
  • Synology Active Backup Suiteで簡単にデータを保護

FS3400:大企業に適したオールフラッシュの超高速サーバー
I/Oが多く遅延が許されない用途のために作られたこの24ベイのオールフラッシュNASは、リアルタイム分析、オンライン・トランザクション処理、ミッションクリティカルなデータベース・サービスに最適です。

特徴:

  • SSDアレイによる高い耐久性
  • 面倒な手順なしで実行できるデータ・ミラーリング
  • 様々な仮想環境の展開
  • 独自のSynology RAID F1技術がシステムの耐久性を効果的にアップ
  • 2つの10GbEポートと4つの1GbEイーサネット・ポートでフェイルオーバーやリンク・アグリゲーションに対応

FS6400:I/Oの多い用途に適した超高速オール・フラッシュ・サーバー
オールフラッシュのFS6400は、マルチメディアのポストプロダクション、仮想マシン、オンライン・トランザクション処理、データベースなど、I/Oが多く遅延が許されない用途に最適な信頼性の高い超高性能サーバです。

特徴:

  • 240,000以上のiSCSI 4Kランダム書込みIOPS、超高性能、低遅延
  • 2つのIntel® Xeon®シルバー8コア・プロセッサ、32GB DDR4 ECC RDIMM、最大512GBまで拡張可能
  • 10GBASE-Tポートを搭載し、オプションで10GbE/25GbE/40GbE NICを取り付けることが可能
  • 2台のSynology拡張ユニットRX2417sas2で最大72台のドライブまで拡張可能
  • 共有フォルダごとに65,000のシステム全体のスナップショットと1,024のスナップショットを提供する高度なBtrfsファイル・システム

すべての製品にSynologyの製品5年保証が付帯しています。

Seagate IronWolf 110 SSD:物事を円滑に機能させる

仮想化とエンタープライズ・ストレージを裏で強力に支えているのが、世界初のNAS専用SSD、Seagate IronWolf 110 SSDです。

240GBから3.84TBまでの容量を取りそろえ、NAS専用に設計されたSeagate IronWolf 110 SSDは、AgileArrayファームウェアを搭載し、要件の厳しい常時稼働のマルチユーザー型仮想環境に合わせてNASエンクロージャの力を最大限に高めます。このドライブは、Synology FlashStation FS3017をはじめとするオールフラッシュ・アレイに適しています。

Seagate IronWolf 110 SSD + Synology FlashStation FS3017 =ハイレベルなストレージ

TCOの削減を目指す中小企業は、FS3017のようなオールフラッシュ・ストレージ・システムを使用すれば、最高560MB/秒の連続データ速度を手に入れ、サーバがマルチユーザ環境全体でより多くのデータに対応できるようにすることができます。

このようにフル活用できるシステムは、中小企業環境で高い性能を発揮します。IronWolf 110 SSDを統合すれば、互換性のあるNASシステムのキャッシング機能を活用することが可能です。HDDとSSDを組み合わせることで、容量を最大化し、コストを最小限に抑え、性能を最適化するキャッシング機能を手に入れることができます。

総括

Synologyのビジネスグレードのシステムや、IronWolf 110 SSDのようなSeagateドライブがあれば、仮想化を最適化することができます。中小企業のお客様は、完全に統合された仮想化ソリューションやストレージ・ソリューションによってスムーズなネットワーク環境を手に入れ、総所有コストに配慮しながらビジネスに専念することができます。