RAIDセットアップ

Toolkitを使用すると、互換性のあるドライブに、RAIDレベルの構成とフォーマットを簡単に行えます。

RAIDについて

RAIDは、Redundant Array of Independent Disks（独立ディスク冗長アレイ）を表します。RAIDにはアレイという単語が含まれており、RAIDとアレイという用語は、同じ意味で使用されることがよくあります。アレイとは、1つのボリュームとしてオペレーティング・システムに提示される、2つ以上の物理ディスクの組み合わせです。

組み合わされたディスクは、RAIDとしてさまざまに構成され、これをRAIDレベルと呼びます。選択するRAIDレベルは、どのストレージ属性が最も重要かによって異なります。

Toolkit RAIDを使用すると、互換性のあるLaCieとSeagateのRAIDストレージ・デバイスを2つのドライブで構成できます。RAID 0とRAID 1のRAIDレベルが利用可能です。

RAID 0：同じデータが両方のドライブに書き込まれることはありません。両方のドライブの全容量を固有のデータの保存に使用できるため、転送が高速になり保存容量が大きくなります。ただし、RAID 0では、データが保護されないため、1つのドライブに障害が発生すると、アレイ内のすべてのデータが失われます。

RAID 1：同じデータがアレイ内の各ディスクに書き込まれます。1つのドライブに障害が発生しても、データは片方のドライブに残ります。ただし、それぞれのドライブに同じデータを書き込むため、コストがかかります。また、データのコピーに時間がかかり、全体のストレージ容量は50%減ります。RAID 1は、パフォーマンスや全体的なストレージ容量よりもデータ保護が重要な場合に適しています。

アレイは、ドライブをJBODとして構成することによって削除することもできます。

JBOD –「JBOD」は「Just a Bunch of Disks (単純なディスクの束)」の略語で、2つのドライブをアレイとして構成せず、2つの独立したディスクとして扱います。JBOD構成は、LaCie 2big DockおよびLaCie 2big RAIDの2ベイ・デバイスでのみ使用できます。

さまざまなRAIDレベルの利点を要約すると、次のようになります。

RAIDとデータ・セキュリティ

RAID 1では、1つのドライブで障害が発生した場合にデータを保護できますが、ハードウェア障害やデータ破損のどのような場合においても、完全なデータ保護が保証されているわけではありません。極端な出来事によるデータ損失を防ぐには、ファイルのコピーを複数のデバイスに保存することをお勧めします。たとえば、1つのコピーをRAIDデバイスに保存し、別のコピーを次のいずれかに保存するなどです。

• 別の直接接続型ストレージ (DAS) デバイス
• ネットワーク・アタッチド・ストレージ (NAS) デバイス
• 何らかの形態のリムーバブルまたはアーカイブ・ストレージ

SeagateまたはLaCieのハードディスク・ドライブまたはハードディスク・ドライブ・システムの使用中にデータの紛失、破損、破壊が生じた場合は、ユーザーが単独で責任を負います。いかなる状況においても、SeagateまたはLaCieは、データの回復または復元に対し責任を負いません。

Toolkitを使用したRAIDレベル設定とフォーマット

1. 製品のユーザー・マニュアルの手順に従って、デバイスをセットアップし、Toolkitをインストールします。
2. Toolkitのホーム画面で、[RAID] アクティビティをクリックします。
3. [Set Up（設定）] をクリックします。
4. RAIDレベルを選択します。

5. [Continue（続行）] をクリックします。
6. ドライブをフォーマットするには、次のいずれかの形式を選択します。

7. 画面に表示されるプロンプトに従って、インストールを完了します。