Dropboxのケーススタディ
面密度の向上が様々なメリットをもたらします。
Dropboxでは、Seagate®の大容量シングル磁気記録 (SMR) 技術をテスト環境から本番環境へと移行してから数ヶ月以内にSeagate SMRドライブを稼働して実際の顧客データを処理し、いくつものメリットを実現しました。
大容量SMRドライブでは、ドライブレベルとラックレベルの両方において、ギガバイト当たりのコストが削減されます。
ストレージ密度が高いほどストレージ・インフラストラクチャが小規模で済み、電源を必要とするラック数も減らすことができます。
DropboxはSMRを実戦投入することで、大容量のSeagate SMRドライブであってもテスト環境から本番環境へとすばやく移行することができました。
Seagate SMRの評価に要した作業は、トラック内の面密度を高める他の画期的な技術にも応用できる可能性があります。
データ量は予測よりも速いペースで増加しており、クラウドベースのストレージが持つ経済的および機能的メリットを効果的に引き出している企業は、Dropboxをおいて他にはほとんどありません。本ケーススタディでは、DropboxがSeagateのSMR技術を搭載した大容量ハードディスク・ストレージ (HDD) を実装するに至った理由と経緯を説明し、その結果として得られた目に見えるビジネス面でのメリットについて考察しています。
Dropboxにとって、性能と信頼性が重要であるのはもちろんこと、大容量は必要不可欠な条件です。SMR技術では、過去に書き込まれた磁気トラックと重複するトラックに新しいデータを書き込むことによってデータ密度が高まり、ストレージ密度が20%程度向上します。その結果、ユーザにとっての価値が高まるだけでなく、サブスクリプションの契約率も向上する一方で、消費電力を削減し、TCOを改善することができます。
Dropboxは、Seagateを最上級のインフラストラクチャ・プロバイダと評し、経営面と技術面で強力な協力関係を築き上げてきました。DropboxにおいてSeagateの大容量SMR技術を本番環境に移行させる試みは3年もの年月をかけて行われ、戦略的な調整や新たなレベルでの評価と検証が必要とされました。
Dropboxのユーザ・コンテンツがさらに精細なメディアや大きなビデオ・ファイルへと移り変わるにつれ、できる限り大容量のストレージが必要とされるようになってきました。SeagateのSMR技術を導入した大容量HDDは、このニーズに応えるサポートなり、Dropboxにおける作業負荷の性質と種類の変革を継続的に支えています。
“「Dropboxでは、信頼性、セキュリティ、性能を犠牲にすることなく、最もコスト効率の高いストレージを展開する必要があります。当社が絶えずSeagateと提携関係を結んでいるのはそのためです。Dropboxが未来のストレージ・アーキテクチャを構築していくためには、Seagateの協力が欠かせません。」”
当社のストレージ専門家が、データ関連の問題解決に役立つソリューション選びをお手伝いします。