PXGEOがSeagateデータ・ストレージ・システムとOSNexus QuantaStorを用いてストレージを統合

海洋地球物理学サービスを提供しているPXGEO社は、船舶に搭載するデータ・ストレージ容量を拡大すると同時にストレージのプロビジョニングと管理を合理化する必要性に迫られていました。Seagate® Exos®データ・ストレージ・システムを導入してOSNexus QuantaStorソフトウェア定義型統合ストレージ・プラットフォームを搭載することで、統合ストレージ・ソリューションを実現しました。これによってコストとハードウェア要件が軽減されただけでなく、ストレージ管理チームが社内の部門のユーザーにサービスを提供する際の生産性が向上しました。

PXGEO社は海洋地球物理学サービスを提供する企業です。石油業界やガス業界の顧客から依頼を受けて、特殊装備を搭載した船舶を使用して海底から地震データを収集しています。PXGEO社は厳しい環境でも優れた品質のデータを収集できることで定評があります。同社の先進的な地下画像化ソリューションは、さまざまに活用でき、海洋での二酸化炭素回収・利用・貯留 (CCUS) 戦略に必要な貴重な知見を提供します。

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海洋地球物理学サービスでは、膨大な量のデータが生成されます。その結果、PXGEOのITチームはペタバイト規模のストレージを必要としていました。求めていたのは拡張性が高いだけでなく、安価に調達でき管理が容易なストレージです。ITチームは4つの事業部門にサービスを提供していました。PXGEO社のITインフラストラクチャおよびサポート・マネージャー、ダン・クリコフ (Dan Kulykov) 氏は次のように説明しています。「私が求めていたのは、高速、安価、大容量でありながらハードウェア要件が少ないストレージです。統合インターフェイスがあればそれらを効率的に管理できると考えました。」技術的に言うと、同社が必要としていたのは、VMwareをベースとした同社の仮想化アーキテクチャをサポートし、ファイル、ブロック、オブジェクトの各ストレージ機能を同時に実現するストレージ・ソリューションです。

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PXGEOのITスタッフは複数の部門のサポートに苦労していました。各部門が海上にあるうえ、個別のストレージを備えた複数のコンピューティング・ソリューションを使用していたからです。

「私はそれらすべてを1つのプラットフォームに実際に統合できないか長年にわたって考え続けてきました」とクリコフ氏は言い、自分のチームは小さいのに「膨大なサポートをさばかなければならない」と付け加えました。船舶ごとに見ると、3種類のストレージ技術を実装した3ラックのストレージ・ハードウェアを管理しなければならないことになります。クリコフ氏の言葉を借りれば、「やらなければならない設定が山のようにあります。」

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PXGEO社が選択したのは、Seagateデータ・ストレージ・インフラストラクチャにOSNexus社のQuantaStor 6ソフトウェアを搭載したソリューションです。OSNexus社は、グリッドスケールのソフトウェア定義型統合ストレージ・ソリューションを開発しているSeagateの業界パートナーです。PXGEO社は、Seagate Exos™ AP 2U12ストレージ・サーバー（SSDドライブ9台搭載）2台とExos E 5U84 Expansion JBODシステム2台を採用しました。PXGEO社はSeagateのLyve Cloud™ S3互換オブジェクト・ストレージとLyve Mobileサービスとしてのデータ転送も活用しています。

OSNexus社 (www.osnexus.com) は効率、柔軟性、パフォーマンスの向上を通じてストレージ環境の管理と拡張を支援しています。同社は、「製品の品質と業界をリードするサポートを主軸に継続的なイノベーションに注力しています。その目的は顧客とパートナーによる導入を常に成功させることです。」

SeagateのExos AP 2U12ユニットにOSNexus QuantaStorソフトウェア定義型統合ストレージ・ソリューションを搭載することで、データベースや仮想マシン・ストレージのワークロードに最適なオールフラッシュ・アレイの高いパフォーマンスを引き出すことができます。両者を組み合わせたソリューションによって、航行中の船舶からLyve Cloudへのデータのシームレスなバックアップとアーカイブが可能になりました。OSNexus QuantaStor Storage Gridコンソールを使用すれば、オンプレミスのSeagateストレージ・システムとLyve Cloudにホストされたストレージを一元的に管理できます。

「PXGEO社はQuantaStorを使用してファイル、ブロック、オブジェクトの各ストレージを単一のプラットフォームで実現しています」と、OSNexus社のCEO、スティーブン・ウンベホッカー (Steven Umbehocker) 氏は説明しています。「グリッド技術を適用することで、PXGEO社がSeagate Exos APに導入するデータ・センター全体のシステムがすべて1つのストレージ・グリッドに統合されます。これからは、システム全体の把握、セキュリティの確保、自動化、管理がこれまでになく簡単になります。」

ダン・クリコフ氏は、最初の1.7ペタバイトの導入で、OSNexusのセットアップと使用が簡単であることを認識しました。

「そのインスタンスで4つの部門を稼働させています」とクリコフ氏は語っています。「計装部門と要求の厳しい品質管理が含まれています。すべてがその1つのソリューションにホストされているのです。」

PXGEO社はそれまでにSeagateのLyve™ Mobileを導入していました。その目的は、データ転送基盤の強化、船舶に搭載された高パフォーマンス・モバイル・ストレージの活用、データを船舶から陸上に送って処理した後、最終的に顧客に提供するデータ転送サービスの実現です。クリコフ氏にとっては、Exosデータ・ストレージ・ソリューションの追加は次のステップとして当然のことのように思われました。クリコフ氏は、Seagateの組織が同氏のチームと効果的に連携したことを高く評価し、次のように語っています。

「Seagateのメンバーと一緒に仕事ができて大変満足しています。コミュニケーションは本当に簡単でした。メンバーの素早い対応は他の大きなテクノロジー企業ではなかなか経験できないことです。」

セットアップのコストもPXGEO社にとって納得できるものでした。

クリコフ氏は以下のように指摘しています。「他のベンダーでは、ささいなアドオン機能でも細かく請求されることがあります。このようなアドオンコストは発生しません。これはオール・イン・ワンなのです。価格が容量で決まるため、フラッシュストレージでもソフトウェアに割増金を支払う必要はありません。これは当社にとって大変魅力的なポイントでした。もう製品をいくつも購入する必要はありません。その結果、TBあたりで見るとコストが削減されたにもかかわらず、エンタープライズ・グレードのハードウェアとソフトウェアを手にすることができました。」

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Seagateデータ・ストレージ・システムの導入とQuantaStor 6の搭載を決断したことで、PXGEO社は多くのメリットを手に入れました。

「ラックはかつての3台から0.5台に減りました」と、クリコフ氏は語っています。「このソリューションを導入したことでハードウェアの取り扱い方が完全に変わりました。QuantaStorが統合ソリューションであるため、ストレージ管理に関して当社が経験した問題の90パーセントは今後発生しません。集中化ソリューションであるため、サポートも非常に簡単になりました。」

さらに、クリコフ氏のチームは、ストレージを事前に設定したうえで同社の船舶に導入できるようになりました。導入に要する時間はかつての3分の1になっています。

「OSNexusには感謝しています。このようなことができるソリューションはそれほど多く販売されていません。」

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