ケース・スタディ

将来を見据えてデータ量の増大に備える

また、Seagate Exosの導入により、顧客のデータ管理とデータ復旧を迅速化することができました。

Seagate Exosを導入したStorage Guardianは、将来を見据えた大容量データ・ソリューションを実現

Storage Guardianは、Seagate® Exos® E 5U84とExos X 5U84 RAIDアレイを活用して、顧客向けに、セルフサービスによるデータ管理を改善し業務を合理化しました。同社が提供する、エンタープライズグレードのバックアップおよびディザスタ・リカバリ・ソリューションにより、さまざまな規模の企業が、将来を見据えたシステム構築と、重要なビジネス・データの保護を実現できています。

セルフサービスによる容易なデータ管理
顧客データの自己管理を促進

新たなストレージ・システムにより、顧客が、強力なディザスタ・リカバリ・リソースと、セルフサービスによる管理機能を利用できるようになりました。

高性能のハードウェア
ハードウェアの管理要件を大きく低減

Seagateのファイルおよびオブジェクト・ストレージ・ソリューションは、Storage Guardianが提供する、堅牢かつコンパクトでメンテナンスに手のかからないデータ・センター・サービスを支えています。

簡素化されたプロセス
ワークロードを大幅に合理化

SeagateのExos X 5U84およびExos E 5U84ストレージ・システムにより、ワークロード効率化のための新たな機能を実現しています。

データ量増大への対応
将来のサービスを計画する余地を創出

Storage Guardianは、Seagate Exosを活用し、データ量増加に対応可能な、エンタープライズグレードのバックアップとディザスタ・リカバリ・ソリューションを提供しています。

お客様のストーリー

データの増加に対応したデータ・ソリューション

Storage Guardianは、あらゆる規模の企業にエンタープライズグレードのバックアップおよびディザスタ・リカバリのソリューションを提供しています。飛躍的に増加し続けるデータ量に対応したStorage Guardianのソリューションを使用することで、企業は将来性のある事業を展開できます。Storage Guardianは北米と英国のデータ・センターで、7,500社を超える企業顧客に、重要なビジネス・データを安全なオフサイトのロケーションで保護するソリューションを提供しています。

お客様の目標

顧客へのサービス提供に必要な継続的ストレージ効率化

データ・ソースが数倍に増え、顧客のデータ管理の要求が変化し続けるなか、データ・ストレージの要件も同じく変化しています。Storage Guardianでは、現在の顧客ニーズを満たすとともに、将来の技術に対応したサービスを提供することに力を注いでいます。

お客様の課題

投資する新規インフラストラクチャを適切に選定する。

コロナ禍でのリモート・ワークの広がりによって、Storage Guardianの顧客がバックアップするデータの量は年に2PBというペースで大幅に増加しました。この結果、Storage Guardianは増加スピードに遅れずストレージ容量を拡大するという課題に直面しました。

そのように需要が増えたうえ、運用の合理化が求められていたため、どうすればインフラストラクチャを統合できるかを検討する必要がありました。それには新しいハードウェアへの膨大な投資が必要ですが、将来の技術革新に対応したインフラストラクチャを構築できる製品を選択することも非常に重要でした。

もう1つの課題は、「サービスとしてのバックアップ」の価格の下落です。かつて、1TBあたり月額30~50ドルで提供されていたサービスが、クラウドベースのバックアップ・プロバイダにより、オブジェクト・ストレージを使用して1TBあたり月額4ドルで提供されるようになりました。そのためStorage Guardianは最もコスト効果の高いストレージ・ソリューションを選択する必要がありました。自社のストレージ管理のワークロードと運用コストを減らす一方で、容量を増やすことができるソリューションが必要でした。

お客様のソリューション

2つの最適なストレージ・ソリューション

競争の激しいデータ管理市場で、Storage Guardianはパフォーマンス、容量、使用量の増加、コストなどに対する顧客のニーズを満たすとともに、データの自己管理機能の向上に対する顧客の要望にも取り組まなくてはなりませんでした。この取り組みの成果を決めるのは、次の3つの基準です。

  • 目標のIOPSを実現する

  • 従来のアーキテクチャを改善しながらデータ・センターを整理統合する

  • 新しいクラウドのワークロードを保護すると同時に、テラバイトあたりの価格競争力を維持する

さらに、データへのブロック・アクセスとファイル・アクセスを提供し、将来のオブジェクト・ストレージ・サービスに備えた計画を立てる必要もありました。

Storage Guardianはこの事業で20年を超える実績があります。同社の経営チームはどのようなプロバイダがこの事業に適しているかをよく知り、最新技術に対する多大な投資が必要であることも認識していました。そのため、同社が現在の課題を解決するだけでなく、進歩する技術に対応したサービスを将来にわたって提供できるように支援できるプロバイダと協力することが最も重要でした。

以前からSeagateのエンタープライズ・ストレージを使用していたことから、Storage Guardianの経営幹部はSeagateのストレージ・システム製品の品質の高さやパフォーマンスに優れた機能、豊富な機能セットについて理解していました。いくつかの候補を評価した後、Storage Guardianは、2つのストレージ・ソリューションを導入しました。これにより、ブロック、ファイル、オブジェクトの各ストレージを利用可能にし、コストと効率の目標も達成できます。

Storage Guardianが選択したのはSeagateのExos Eエンタープライズ・ストレージ・システムとStorONEのソフトウェア定義型ストレージであり、これによって高価な従来のNASソリューションを置き換えました。StorONEからは、ファイルおよびオブジェクト・ストレージ向けに単一のソフトウェア・ソリューションが提供されており、これによって、Storage Guardianは、Seagate Exos Eディスク・アレイを使用し、増加するストレージ容量のニーズを満たすことができました。少数のSeagate Nytro SSDとSeagate Exosニアライン・ディスク・ストレージ、さらにStorONEの高度な予測型自動階層化によって、高度なIOパフォーマンスとコスト効果の高い容量を実現できました。

SeagateとStorONEのソリューションは、Storage Guardianのいくつかの課題を解決し、ファイル・ストレージとオブジェクト・ストレージ両方の柔軟性や1組のコントローラで最大15PBの拡張を実現し、StorONEのvRAIDにより再構築の時間を数時間に短縮しました。これによりStorage Guardianはピーク時で最大15,000 IOPS(1秒あたりのIO)という非常に高いIOPSパフォーマンスを達成しました。高価なオールフラッシュ・アレイに頼ってパフォーマンス目標を達成する必要はありませんでした。また、このソリューションによってStorage Guardianは、Veeamのバックアップおよびレプリケーションのソフトウェアを使用して、NASとオブジェクト・ストレージのバックアップ目標を顧客に提示できるようになりました。

Veeamのバックアップ・ストレージ・リポジトリ向けブロック・ストレージのコストとパフォーマンスを最適化するため、Storage GuardianはSeagateのExos X 5U84高密度iSCSIベースSANアレイのソリューションを単独で使用しました。Storage GuardianがExos X 5U84を選択した理由は、コスト効率、パフォーマンス、ストレージ密度の高さです。Veeamが検証したExos XシステムのコントローラにはSeagateの最新第6世代VelosCT ASICが使用されており、これによって、それ以前のコントローラに比べ2倍の読取り/書込みパフォーマンスを実現できます。また、ハードウェアベースのイレイジャー・コーディング・データ保護により、ドライブの復旧時間を数日から数時間に短縮することも可能です。Exos XアレイはSeagateのAutonomous Drive Regeneration (ADR) にも対応しています。これは、システム内のドライブを自律的に修復することでオペレーターによるメンテナンスの必要性を減らし、ドライブを交換しなくても最大で当初の容量の95%を回復できる機能です。

Storage Guardianは、ブロック・ストレージとしてSeagate Exos X 5U84を実装し、ファイル・ストレージとオブジェクト・ストレージとしてExos E 5U84とStorONEを実装し、強力なソリューションを構築しました。これにより、3つの基準すべてを効果的に満たすと同時に、将来を見据えたサービス提供への道を拓き、技術の進歩に常に対応できます。

お客様の成功

顧客のメリットにつながる社内の効率化

Storage Guardianは将来を見据え、自社のアーキテクチャに必要な変更を加えることで、顧客の期待を超えています。同社では、SeagateのExos X 5U84とExos E 5U84ストレージ・システムを利用した新たな機能によって、効率的なワークフローとコンパクトなデータ・センターを実現しました。その結果、ディザスタ・リカバリ・リソースと、データ・リポジトリの自己管理機能が強化され、それらを顧客に提供できるようになりました。その他にも次の成果を得られています。

  • 顧客データの自己管理を促進

  • ハードウェアの設置面積の削減

  • ワークロードの効率化

  • 将来のサービスを計画する余地

     

“「ワークロードを大幅に合理化し、安定性を維持し、パフォーマンスと拡張性を向上させたことで、その恩恵をお客様に還元できました」”

オムリー・ファラジュン (Omry Farajun) 氏,
Storage Guardian社長兼CEO

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