SeagateおよびLaCie NAS OS 4のサポート終了

SeagateおよびLaCie NAS OS 4オペレーティング・システムは、新しい製品とソフトウェアへの移行に伴い、間もなくサポートが終了します。

本記事は以下のデバイスを対象としています。

  • Personal Cloud
  • Personal Cloud 2-Bay
  • 2-Bay NAS Pro
  • 4-Bay NAS Pro
  • 6-Bay NAS Pro
  • 2-Bay NAS
  • 4-Bay NAS
  • 4-Bay Rackmount NAS
  • 8-Bay Rackmount NAS
  • LaCie 2big NAS
  • LaCie 5big NAS Pro

 

サポート終了によりNAS OS 4にはどのような影響がありますか?

  • セキュリティ・アップデートや機能アップデートが終了します。
  • パスワード・リセット機能が使用できなくなります。
  • NAS OS 4カプセルの自動アップデートができなくなります。
  • アプリ・マネージャを使ったアプリのインストールまたはアップデートができなくなります。
  • その他、オンライン機能に関する自動サービスが使用できなくなります。

 

NAS OS 4デバイスで今後も利用できる機能は何ですか?

  • NASは引き続き、複数のユーザがローカル・ネットワークで使用できるファイル・リポジトリとして機能します。
  • 管理者パスワードを忘れた場合、システム・リセットで工場出荷時の状態に戻すことで、データを失うことなくアカウントを再度作成できます。
  • NAS OSカプセルは引き続き手動でアップデートできます。方法については以下をご覧ください。
  • リモート・アクセスは、ポート・フォワーディングを使用してFTPまたはSFTPで設定できます。

 

NAS OS 4デバイスのカスタマー・サポートにはどのような影響がありますか?

サポートが終了すると、サポート担当者によるサポートは制限されますが、ユーザ・マニュアルやトラブルシューティングのナレッジ・ベース記事によるウェブ・サポートは引き続きご利用いただけます。

 

NAS OS 4をシステム・リセットするとどうなりますか?

NAS OS 4デバイスの多くは同じ手順でシステム・リセット(工場出荷時の状態へのリセット)ができますが、一部にはやや手順が異なる機種もあります。正しい手順については、各デバイスのサポート・ページにあるユーザ・マニュアルに記載されています。システム・リセットでは以下の処理が実行されます。

  • すべてのユーザ・アカウントと共有(およびグループ)が削除されます。
  • すべてのデータはパブリック共有内のリカバリ・フォルダに保存されます(フォルダ階層は維持)。
  • 初回設定時と同様に新しい管理者アカウントを作成できます。
  • 管理者は新しい共有を作成し、データを適切な場所に移動できます。
  • すべての設定はデフォルトに戻ります。この設定には、DHCP IPアドレスなどが含まれます(固定IPアドレスが設定されている場合)。
  • 古いバージョンのNAS OS 4は、最新バージョンに置き換えられる場合があります。

 

システム・リセット後にNAS OS 4デバイスを手動アップデートするにはどうすればよいですか?

システム・リセットを実行した理由がトラブルシューティングでも、またはNAS OS 4デバイスの古いインストール・バージョンを更新するためであっても、NAS OS 4デバイス・マネージャの自動アップデート機能は利用できなくなっているため、アップデートはすべて手動でインストールしていただく必要があります。

Personal Cloudデバイスはデバイス・マネージャ内に手動アップデート・ボタンがあり、カプセル・ファイルを選択できます。その他すべてのNAS OS 4デバイスでは、次の方法を使用します。

  1. 必要なカプセル・ファイルをデバイスのサポート・ページから、またはダウンロード・ファインダーを使用してダウンロードします。
  2. .zipファイルを解凍して<バージョン>.capsuleファイルを取得します。
  3. そのファイルを、NASの管理者共有にある「Update」という名前のフォルダに置きます(管理者共有がない場合、必要に応じてデバイス・マネージャで作成し、その中に「Update」という名前のフォルダを新しく作成します)。
  4. <バージョン>.capsuleファイルを管理者共有の「Update」フォルダにコピーします。
  5. NAS OS 4デバイスを再起動すると、アップデートが自動的に開始されます。

 

NAS OS 4に代わるSeagateまたはLaCieの製品はありますか?

現在のところ、NASデバイスの直接的な代替製品または後継製品は、SeagateまたはLaCieのいずれでも提供していません。大規模プロジェクトの場合、Seagate Lyveプログラムをご確認いただき、Lyveソリューションのご利用をご検討ください。 https://www.seagate.com/products/cloud/lyve-mass-storage-platform/

 

NAS OS 4デバイスを使用し続けた場合、どのようなリスクがありますか?

セキュリティの脆弱性:セキュリティ・アップデートが終了するため、NAS OS 4デバイスをネットワークに接続すると弱点となる可能性があります。古いプロトコルの脆弱性が見つかると、ネットワーク攻撃の経路として使用される場合があります。そのため、NAS OS 4デバイスの使用を続ける場合は、できる限りインターネットから遮断してご使用いただくよう強くおすすめします。リモート・アクセスを設定することは引き続き可能ですが、どうしても必要な場合に限り、短時間のみ使用することを推奨します。

ソフトウェアの非互換性:現在、NAS OS 4で実行され、アップデートを受け取っているソフトウェアは、今後のアップデートによりNAS OS 4の古いプロトコルとの互換性が突然なくなる可能性があります。

パフォーマンスと信頼性:ソフトウェアの非互換性に関連しますが、より新しいシステムをNAS OS 4デバイスと連動するように設定すると、パフォーマンスが予想外に低くなったり、断続的な切断により信頼性が低下したりします。こうした問題を解決するには相当の時間とエネルギーを消費する可能性があります。サポート対象のNASデバイスを使用していればその必要はありません。

業界のコンプライアンス:医療やeコマースなど、一部の業界では厳格なコンプライアンスが求められます。そのような業界に関連する機密データは、今後NAS OS 4デバイスには保存しないでください。