作業のための事前準備
● ストレージ・プールはパリティ、固定容量を使用して設定し、ホット・スペアは設定しないでください。
● プロセスを開始する前に仮想ディスクのデータをバックアップします。
● 交換用ドライブは空で、現在のストレージ・プールまたは仮想ディスクの一部になっていないことが必要です。
ハードディスク・ドライブの交換
この例では、スロット2のディスクに障害が発生し、検出されなくなった事態を想定しています。
1. スロット2からドライブを取り外します。元のドライブと同じか、それ以上の容量を持つ空のドライブに交換します。
2. Seagate WSS NASを再起動します。
リモートデスクトップを使用してSeagate WSS NASにログインします。
1. ローカル・ネットワークのPCからMicrosoftリモートデスクトップを起動します。
2. Seagate WSS NASのデフォルト名、seagate-wss-nasを入力します。
3. [Connect(接続)] を選択します。
4. デフォルトのログイン名administratorとパスワードを入力します。注意:パスワードの変更を行っていない場合、デフォルトのパスワードはadminです。
5. [OK] をクリックします。
サーバ・マネージャを使用したストレージ・プールおよび仮想ディスクへの再接続
1. Seagate WSS NAS Setup Assistantで [Manage Storage(ストレージの管理)] をクリックするか、タスクバーのサーバ・マネージャ・アイコンをクリックしてサー
バ・マネージャを起動します。
または
3. [Storage Pool(ストレージ・プール)] を右クリックして [Add Physical Disk…(物理ディスクの追加…)] を選択します。新しいドライブが追加されます。
4. [Add Physical Disk(物理ディスクの追加)] ウィンドウでディスクを選択して [OK] をクリックします。
PowerShellを使用したドライブの廃棄
注意:物理ディスクで、黄色の警告が表示されているドライブは、障害が発生してSeagate WSS NASからすでに取り外されたドライブを示します。また、2ドライブから6ドライブのどれが取り外されたかに関わらず、障害が発生したドライブは常にPhysicalDisk-1と表示され、新しいドライブはハイフンなしのPhysicalDisk1と表示されます。
PhysicalDisk-1は、ストレージ・プールのパフォーマンスを低下させないために取り外す必要があります。この問題はPowerShellユーティリティを使用して解決できます。
1. サーバ・マネージャで [Tools(ツール)] をクリックして [PowerShell] を開きます。
2. PowerShellで次のコマンドをひとつずつコピー・アンド・ペーストして、そのたびにEnterを押すように求められます。
Get-PhysicalDisk
$missingDisk = Get-PhysicalDisk | Where-Object { $_.OperationalStatus -eq 'Lost Communication' }
$missingDisk | Set-PhysicalDisk -Usage Retired
Get-PhysicalDisk
これでPhysicalDisk-1が廃棄され、取り外せるようになりました。
仮想ディスクの修理
1. [Virtual Disks(仮想ディスク)] で [Server Manager(サーバ・マネージャ)] > [Storage Pools(ストレージ・プール)] を選択し、[Virtual Disk(仮想ディスク)] を右
クリックして [Repair Virtual Disk(仮想ディスクの修理)] を選択します。
これで仮想ディスクが修理され、障害が発生した元のドライブへの参照を削除できるようになりました。
廃棄したドライブの取り外し
1. [Physical Disks(物理ディスク)] で [Server Manager(サーバ・マネージャ)] > [Storage Pools(ストレージ・プール)] を選択し、PhysicalDisk-1を右クリックして
[Remove Disk(ディスクの取り外し)] を選択します。
2. [Remove Physical Disk(物理ディスクの取り外し)] ボックスが開きます。警告を読んで、[Yes(はい)] をクリックします。
3. もうひとつ [Remove Physical Disk(物理ディスクの取り外し)] ボックスが開きます。情報を読んで [OK] をクリックします。
.これでストレージ・プールと仮想ディスクによるパフォーマンスの低下は起こらなくなり、障害が発生したディスクへの参照が削除されました。